イアマス滞在記

日常に”/”を投じよう

横浜国立大学を卒業したよという話

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タイトルの通りです。無事、横浜国立大学を卒業しました。4年間、この大学に通いました。いいところ、わるいところがたくさんある大学でした。僕視点の横浜国大は次のとおりです。横国志望の受験生の目に止まればいいなと思います。

 

課程について

僕は教育人間科学部 人間文化課程という学科に属してました。学内・学外から「何をやってるかわからない」とよく言われましたが、公式には「『人間』と『人間の生み出したもの』について探究していこうとする課程」らしいです。よくわからないですね。教員の先生は「絵画・文学・音楽・アニメ・ジェンダー」など文化にまつわる研究をされてる方々で個性の強い先生が多かったなぁという印象。基本的になんでもできる学科だったので僕自身は満足していましたが、一言でいえば「広く浅く」研究できる学科だと思うので、入学前から明確な研究領野が決まっている人には「物足りない」学科だったのかもしれません。僕は研究対象が最初から最後まであやふやだったので、この課程には満足してます。「いろいろなこと」を知りました。「いろいろなこと」を考えました。

人間文化課程は昨年から学生の新規募集を停止して、新しく「都市科学部 都市共生学科」になりました。文化を都市と関連付けて、研究していくスタンスみたいですけど、教員の先生が変わったわけではないので、「たぶん」人間文化課程と同じようなことをやるんじゃないかなぁと思ってます。現代はテクノロジー・ネットワークが「ある程度」発達して、今後のITサービスは人間の時々・個々の欲求を満たす、「単機能」なサービスから人間の行動そのものをデザインする「複合的」サービスに移行すると思います。身体の細胞が集まって組織になり、そして器官になるような感覚です。そのような中で、幾多の人間の行動が集積して形成される「都市」について考えることは非常に意義のあるものだと思います。長続きしてほしいです。(でも考えるだけじゃダメで、アクションをしていかなきゃダメなんだよと人間文化課程にいて思いました)

 

 

大学環境について

立地

素直に言わせてもらいますが、不満しかありません。まず立地についてですが、パンフレットやウェブページでは巧妙な言い方をされていますが、「アクセスがとてつもなく悪い」です。大学の近くに駅はありませんでした。最寄りとされる駅からは歩いて20分かかるし、もう1つの最寄りから登校する場合には信じられないぐらいの坂を登らなければなりません。2019年から「羽沢国大前」という駅が新設されて、相鉄・JRが乗り入れるみたいですが、正直言ってこの駅も大学からそれほど近くはありません。総じて横浜国立大学はアクセスが悪いです。ええ。それはとても。

インフラ

学内パソコンが全くもって駄目でした。何が駄目かって、起動に20分弱かかります。起動するたびにサーバーからOSと各種アプリケーションをダウンロードするのでそれが終わるまでなにもできないわけです。問い合わせたところ、7分で起動できるはずですという答えが返ってきましたが、そんな時間で起動したことはありませんでした。また調べ物のために過去の新聞記事を検索することがよくありましたが、そのデータベースの同時アクセス数の上限はわずか「2アカウント」でした。横浜国立大学は学生数が8000人弱いるらしいですけど、このうち新聞のデータベースにアクセスできるのは2人だけでした。学期末になると基本的に混んでいて使えないので、深夜にひっそりと調べ物をしなければなりませんでした。まったくもってどうなってんだ。

 

vs 学務

これは完全な「悪口」になるので、コメントを控えさせていただきますが、一言だけ。「横浜国立大学の(少なくとも教育学部の)学務は『優しく』ありません。」

 

卒業した後は

IAMASに行きます。IAMASで僕がなにをやるのかはまた後々。たくさん苦しみます。

 

 

 @Listening

処女航海

処女航海

  • provided courtesy of iTunes

 アメリカ出身のジャズピアニスト、ハービー・ハンコックの《処女航海》です。この曲はアルバム『Maiden Voyage』の一曲目として収録されています。『Maiden Voyage』はアルバム全体が1つの物語であるコンセプト・アルバムとなっていて、その中でもこの《処女航海》は”夜が明ける頃、新しい船で旅に出る。新たな出会いへの期待はあるものの、航海への不安も感じる。”といったようなイメージとして機能していると思います。